今年気になりだした「マ、ま、真」

小樽市にて2011年8月20日撮影

追記:2011年8月20日に加筆訂正;夏日などを5℃の温度幅として間違って理解していたため。
気温や湿度の定義は、気象庁ホームページ>気象等の知識>予報用語>気象、湿度を参照してください。

   以下加筆訂正後

過ごしやすい朝を迎えました。胡瓜の下でオレガノが可愛い花を咲かせています。
そして、茄のそばでパイナップルミントが大きくなりました。花ではなく葉を楽しんでいます。
そろそろテレビから夏日、真夏日猛暑日、熱帯夜などの言葉が消える時期なのでしょう。
例年ですとさほど違和感なく聞いていた言葉ですが、今年は少し考えさせられました。
木村紀子氏の「日本語の深層」(平凡社新書570)を読んだことによると考えています。
第八章の「マにウケる」です。この章を読むまで気にかけず使っていました。
日本語におけるマ(真)の深層を少し垣間見たことのためではないかと思います。
真夏日の真は、最近使われているま逆の真に属するものと考えます。
夏日は、最高気温25℃以上、真夏日は30℃以上、猛暑日は35℃以上。
夏日とともに理解すると違和感がないのですが、猛暑日が入ると暑さの言葉として違和感があるのです。
そして、冬日真冬日を合わせて考えるとさらに暑さ・寒さの言葉としての違和感が増すのです。
花や雨そして風などの名前に、昔から日本語は多様な名前を付けて使ってきました。
暑さ・寒さの名前になにか違和感のない言葉がないかなと思うのです。
温暖化ではなく寒冷化が進んだ気候のもとでは、暑さ寒さの言葉としてどのよな言葉が使われるのでしょうか。
そんなことを取り留めもなく夜中に考えていて涼しい秋風を感じて詠んだ句一句。

   「真夜中に 涼風いたる 寝床かな」 北 帰航(第135句)