旧坂牛邸と石原裕次郎氏の碑

小樽公園のロータリーの杜近くの旧坂牛邸を訪ねました。
設計者は田上義也氏です。氏は帝国ホテルを設計したフランク・ロイド・ライト氏のもとで建築を学び、
ライト氏離日後、札幌で設計事務所を開設しています。
氏の設計した家が札幌の実家近くにあって、子供のころからなじみのある懐かしい建物です。
札幌のその家は藻岩山ロープウエイ近くに移設されています。
移設後にろいず珈琲館として復元されたのは、
小熊邸（2005年7月25日記載）です。
旧坂牛邸も写真から見て同じように見え、懐かしく一度見てみたいと思っていました。それで今日デジカメ片手に出かけた次第です。
小樽再生フォーラム編（2001）小樽の建築探訪　北海道新聞社に掲載されています。
坂牛直太郎宅で、小樽市入船5丁目にあって、木造平屋一部２階です。昭和３年に田上義也氏が設計し、丸藤留治氏が施工したものです。
細い道をはさんで小樽公園のロータリーの杜に面しています。それで杜に囲まれているようなお庭のような印象を与えています。杜を意識して建てられたような感じです。
玄関の西側に八角形の応接間、東側にはホールに続いて食堂、和室があるようです。家具も田上氏の設計で、インテリアも統一されているとのことです。

旧坂牛邸の帰り、稲穂小学校の近くで石原裕次郎氏の記念碑を見かけました。
ニセアカシアの樹も凛々しく見えました。小樽は石原慎太郎氏と裕次郎氏の幼いころ育った街です。