ベニバナイチヤクソウ

小樽(紅花一薬草)にて2007年6月5日撮

今朝、静かな裏山に標記の花を撮りに行きました。
静かなのはまだエゾハルゼミが起きていないためです。
たぶんエゾハルゼミと思うのですが、自信がありません。
俳句では特に種類を区別しないで、本格的な夏になる前に鳴く蝉を「春蝉」というらしい。
北海道や東北ではハルゼミとよんでいるのはエゾハルゼミで、5月から7月に姿をあらわし、どの蝉よりも早く鳴くので春蝉という名があるようです。
それでエゾハルゼミとしました。
7時少し前にはもう蝉時雨です。
降り出すのがだんだん早くなるような気がする。
ベニバナイチヤクソウは6月2日に初めて撮って以来花の開くの待っていました。
ベニスズランの名で販売されていると梅沢俊氏の新北海道の花に紹介されていたので、珍しい花ではないようです。
紅花一薬草(ベニバナイチヤクソウ)は木立の中に舞鶴草と一緒に咲いていました。
静かな木立の中ですこし花柱を曲げて咲いていました。
表記はカタカナより漢字のほうがいいですね。
薬草なのかな、一薬草とあるので。
属する科の名前はイチヤクソウ(一薬草)科とある。
他にも北海道で自生している種はあるのだろうか。
カラフトイチヤクソウ、エゾイチヤクソウ、ジンヨウイチヤクソウ、マルバノイチヤクソウ、一薬草、ヒトツバイチヤクソウ、イチゲイチヤクソウ、ウメガサソウ、オオウメガサソウ、ギンリョウソウが梅沢さんの本に掲載されていました。
本に掲載されたこの科に属するすべての種を調べていません。白い花と赤やピンクと赤紫の花に属するものだけです。
裏山全体を調べていないのですが、舞鶴草と一緒に咲いていたので、生育分布も同じと考えよいだろうか。
園芸種として採取されるなど人間の影響があると生育域の把握は難しいかな。
早朝に紅花一薬草と春蝉を撮って詠む句一句。

  「朝静か 一薬草と 春の蝉」   北 帰航(第54句)