太陽(The Sun)萩・ムクゲ・実りの秋

余市にて2006年9月10日撮影


昨日はバスで札幌へ。映画を鑑賞。
アレクサンドル・ソクーロフ監督作品「太陽」を観ました。
日本の戦後を考え、歴史を見つめなおすよい作品と思います。
ロシア人監督による作品ですが演じるのは日本人です。
作品の細かい点で違和感もあるのですが、見ごたえのある作品でした。
平家蟹もいいのですが相模湾の貝類にして生物学者としての陛下を描いてほしかった。
その中には生物採集風景(磯採集や底曳き網による船での採集と試料の選別など)を追憶として表現するなど。
多くの御著書の中で唯一所蔵しているのが相模湾産貝類の図鑑だからです。
生物学御研究所編(1971)相模湾産貝類 丸善 東京都
多くの貝の新種もご報告されていますし、生物多様性が重要視されている昨今、分類学はその基礎となるものと考えるからです。
葉山沖を中心に140種もの新種をご報告になり、その最初の種がミタマキガイ(御玉置貝)とのことです。
亡き波部忠重先生の「天皇陛下の生物学ご研究」も一読を。