野薔薇 

野薔薇


今朝はすずしい過ごしやすい天気でした。数日前から白い花が、咲いているのに気づいていたのですが、背丈の高い植物をかき分けていかないとならない場所でした。どなたかが草刈り機で刈ってくれたのです。で今朝撮ったものです。ノイバラでした。ノイバラは万葉集では、「荊(うまら)」として詠まれているらしい。防人の歌として有名です。

 道の辺の荊の末(うれ)に這ほ豆のからまる君を別れか行かむ   防人丈部鳥(巻二十の四三五二)

 愁ひつヽ岡にのぼれば花いばら  蕪村
 古郷やよるもさはるも茨の花   一茶

ノイバラとして撮ったのも、ノイバラが自生しているのを見るのも初めてでした。観賞用のバラと違った雰囲気があり、一種違った空間を醸していました。来年は咲き始めに撮りに行こう。

 ノイバラ(バラ科