阿修羅
職場の後輩T氏が昨年12月8日に亡くなって早くも新盆を迎えました。
氏とは二度同じ部署でした。
二度目は体調を崩されて管理職を下りて同じ部署となったのでした。
ちょうど、私も定年退職を迎え、再度勤務するようになったので、色々話す時間が増えました。
話は、好きな万葉集から始まり飛鳥や奈良そして仏教についてだったのですが、古代や仏教について知識が豊富でいろいろと教えてもらいました。
中でも推理小説作家とばかり思っていた黒岩重吾氏が、日本の古代史に造詣が深く、大津皇子、聖徳太子、額田王、中大兄皇子、大海人皇子、継体大王、推古女帝、蘇我馬子、蘇我入鹿、蘇我稲目などを題材とした古代歴史小説や古代史の真相などを執筆していることでした。
以来、黒岩重吾氏の小説を読み、古代史と万葉集をより深く楽しむことができました。
また、話題の一つに興福寺の阿修羅像もありました。
そして、今日梓澤 要氏の「阿修羅」(2009、新人物文庫、新人物往来社)を読み終えたところです。
興福寺で観た阿修羅像と彼との話を思い出しながら。
画像は今朝雨の上がった庭で咲く額紫陽花です。
花を撮りながら詠む句一句。
「額の花 その青さかな 移ろふは」 北 帰航(第94句)