アヤメと阿修羅像

小樽市(庭)にて2009年6月3日撮影

サライ11号の特集は「続・仏像の見方」です。
そして、表紙は興福寺の阿修羅像です。
像に初めてお会いしたのはたぶん高校の修学旅行ではないかと思うのですが、記憶はありません。
お会いしていないかもしれないですね。
でも、釧路在住時に東京の国立博物で、そして昨年国宝館でお会いしました。
サライ興福寺で購入した本「興福寺」の乾漆八部衆立像阿修羅像を観ながら山崎隆之氏の下記の本を読み直していました。
山崎隆之(2009)一度は拝したい奈良の仏像 学研新書051 
阿修羅像など仏像について数多く出版されているのですが、わずか数冊を所蔵しているなかの一冊です。
少年阿修羅に託す夢として小川光三氏の写真とともに阿修羅像について詳しく記載しています。
私なりに好きな像の表情を思っていたのですが、氏の記述に感心しました。
「・・・阿修羅の三つの顔がそれぞれの表情が懺悔にいたる過程とみることができないか。
左脇面の激しい顔が、懺悔前の阿修羅の激しい本性を表すともみられるが、その表情は怒っているようでもない。
眼は相手を睨みつけるというより、神経を集中しているようだ。
それは、耳を澄ませて金鼓(こんく)の音を聞く表情といえないか。
右脇面の、眉を寄せ、下唇を噛む顔は、自分の過去に思いを巡らせ、まさに涙ながらに懺悔している状態であろう。
そして、主面に眼を移せば、新しい自分を見出した、晴れやかな阿修羅像の顔がある。・・・」
また、大原富枝氏のわたしの興福寺での記載も好きです。
井上 靖監修(2004)私の古寺巡礼三奈良 知恵の森文庫
いま私のブームになろうとしているのは昨日知ったGoogleブック検索です。

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中西準子氏のHPで知ったものです。
画像は6月3日に庭で撮ったアヤメです。
黄色が6月1日から咲きだしたもので、アヤメというとこの花です。
アヤメは5月18日の誕生日の花で花言葉は、神秘な人、よき便りです。