西部邁氏の自伝的長篇評論「友情」

ピンクトランペット(百合が原公園)


今日は台風の影響で朝から雨でしたが、予想に反して風雨はさほど強くはなかった。表記の本は、書店で偶然目にして、購入したものです。私が小学生になる1年前、西部氏が中学2年の昭和27年の八月下旬が書き出しで、平成16年初冬で結です。そして氏の卒業した札幌市立柏中学が友情の始まりの舞台です。私には隣町、隣の中学が舞台といった懐かしさです。そして、藻岩山、豊平川、札幌南高校、真駒内、旧札幌駅、富貴堂(書店名)、市電、薄野などの地名や町名などが出てきます。さらに、砂原、銀山、沼田、赤平、長万部などです。懐かしさとともにその内容は、強い衝撃でした。戦後のあの時期のあの北海道を。

 西部邁(2005)友情 ある半チョパリとの四十五年 新潮社

百合は、百合が原公園で撮ったピンクトランペットの実生です。