小樽の白根葵の花咲く丘

白根葵




今日は、義父の祥月命日で、早いものでもう丸七年が過ぎました。それで、小樽に行ってきました。ご住職のお経の後に片栗の咲く丘に行きました。片栗の花の時期は終わり、エンレイソウ(延齢草)が咲いていました。エンレイソウの中にミヤマエンレイソ(深山延齢草)、エゾエンゴサク蝦夷延故索)、ナニワズ(難波津)が咲いていました。丘の頂上への道は、最近通る人が少ないためか人に踏みしめられたようには見えませんでした。道が途中で判らなくなりますが、前後を見通して頂上への道が判別できました。エンレイソウやミヤマエンレイソウの中に園芸種のような薄紫の花が一輪咲いていました。もう一輪は少しうなだれた開きかかった状態でした。この花がシラネアオイ(白根葵)で、野生の花とは思えませんでした。片栗の花の去った丘の道の脇にそっと咲いていました。
この丘を登るを観ていて、訳も無く高村光太郎氏の「道程」を思い出していました。この道を通る人を以前よく見ていたのですが、春の山菜採りや花の季節にも登る人を最近は見ていないような気がした。義母の話では、やはり最近この道を登る人はほとんどいなくなったとのことでした。
来年咲く時期に行くことができるか自信はないのですが、咲く場所を心に留めまた来年会いに行こう。

   白根葵うすむらさきは遥けき花   林翔