余市町櫻開花の標準木開花(勝手に決めた標準木)その後

勝手に決めた余市町櫻開花標準木

久しぶりに曇り空の中にも少し日が射す日でした。天気の影響か撮影技術の未熟かたぶん後者ですが、標準木も例年の華やかさが感じられません。華やかさの中に風格があったのです。その風格ゆえに、闇雲に木を切り倒すように思われる道路整備でも伐られずに名誉ある一区画を歩道に占めるにいたったことと思っているのです。このような思いやりを風格のある木だけでなく、雑木にもせめて移植という方法で与えてやって欲しいと思うのです。
櫻を撮ることは、その時の陽の光など光を撮ることでもあると思うのです。撮影技術や機材が悪くても、櫻の撮影にはやはり澄んだ青空と春の日差しが必要と思われる。散る花の風格は、陽の光に照らされた姿の中にあると思うのです。一方、ライトアップした夜桜の美しさも、夕方、夜中、朝方にそれぞれその趣を持った美しさがあるのやはり光と思うのです。

桜花、夢見草、仇名草、染井吉野、深山桜、大島桜、夕桜、夜桜(バラ科

 春雨の しくしく降るに 高円の 山の桜は いかにかあるらん (河辺東人 万葉集 第八巻 一四四〇)