忘年会に思う・念う・懐う:青森ねぶた

青森ねぶた(1980年8月5日撮影?)


今日、かなり雪が融けたように感じられた。勤務先の部の忘年会なので、日中時々今年一年をあれやこれや思い出していた。そのひとつに漢字について念う。
万葉時代の人達は「思う・念う・懐う」をきちんと使い分けて歌を詠んでいたらしい。現代の我々は、すべて「思う」で表現しているという(白川静 〜 世界をリードする漢字研究者より)。
万葉時代より現代のほうが時代が進んだというのに現代は、漢字を通しての言葉の多様性つまり心の多様性を失ったようである。
今年の漢字「愛」を例にすると、万葉時代は明日の愛(たとへば孫・子)を念い、昔の愛(親)を懐う、現代は明日の愛(孫・子)を思い、昔の愛(親)を思うとなる、例として間違っていないだろとおもう。