人工眼の開発で光を

カミさんと小樽築港の映画館前で待ち合わせ映画「まだまだあぶない刑事」を観ました。面白かったですね。
その後、小樽築港駅で汽車に乗ろうとしていますと白い杖を持った少年(高校生くらいかな)と女性が前におられて、座席がちょうど私たちの後ろでしたね。
少年は、白い杖での生活の訓練らしくいろいろとアダバイスを受けているようでした。
「駅ではお客さんなのだから困ったときは駅員さんに遠慮なく教えてもらいなさい」とか。
観るという光を感じることのすばらしさを少年は失っています。そして、女性の方は生きるたくましさもアダバイスしていましたね。
先日読んだ立花隆氏の「メディアソシオーポリティクス」の「東大の産学共同研究センターで人間サイボーグの実験台に立つ」の記事を思い出しましたね。東大の満渕邦彦教授(情報理工学系研究室)へのNHK特番についての取材記事でした、たしか。
教授は神経付きの義手・義足を作ろうと研究されているとのことでした。義手で握手をしたときに握手をしたという感覚を脳に送る研究です。
「人間の神経系を走っているのは、電気パルス信号である。あらゆる人間の感覚は、感覚器官(目、耳など)が感知した外界の物理情報(光、音)を電気信号に変換して脳の感覚野に送ることで生じる。」
人工眼の開発で脳に映像を遅れないだろうか。少し不安げな少年を見ていて、一日も早い人工眼の開発をと思った。
眼科の先生方、神経の研究者の方、デジタルカメラの研究者の方、満渕教授など情報理工学系の先生方などのプロジェクト研究が組織され、人工眼が開発されるまで研究をどうか国は予算をつけて支援していただきたい。
どこかで研究が始まっているのだろうか。
追記:立花氏の記事に以下のようにありました。夢が現実になりつつあるようです。
「本来の感覚系のどこに人工感覚系の信号を入れるかによって、さまざまな方式がある(自然感覚系に障害を持つ患者の症状がさまざまだから、それに対応してさまざまな方式が必要になる)。たとえば、人工眼の場合、網膜に信号を入れる方式もあれば、視神経に信号を入れる方式もあり、さらには、脳の視覚野そのものに信号を入れてしまう方式すらある。」
追記2:最初、「デジタル義眼」として記載しましたが、「人工眼」が広く使われていますので「人工眼」としました。
なお花が小樽、樹は美瑛、鈴たちは余市の画像です。
追記(2005年11月6日):立花隆氏がHP「サイ」を解説しています。