コウリンタンポポ

コウリンタンポポ


今日もよい天気でした。所用で小樽に行ってきました。今年一番の暖かさでしたでしょうか。画像は、6月15日に余市川堤に咲いていたコウリンタンポポです。ヨーロッパ原産の帰化植物です。平成13年に余市町に移り住んでから知った花です。前から身近で咲いていたのでしょうが、眼に止め愛でる余裕がやっとできたからでしょうか。帰化植物にはキク科が多いとどこかで読んだのですが、その中で新帰化植物、新帰化雑草なる用語を用いて、「キク科植物の示す適応能力の強さが、ここ200年の人間による急速な自然の改変に見事に対応した植物群の主役に押し上げたと考えて良いでしょう」と結んでいた。その説明を読んでキク科が多い理由が、ある程度理解できたのですが、植物に雑草なる用語を用いたことが理解できない。雑草にも名前があり、農業でできた用語を自然の中で自生している植物に使うのは間違いと思う。雑草という分類群の植物は、ないと思うのです。ある植物群集内の構成種の変遷は、別の用語や表現があると思うのです。植物はみな個性豊かに必死に生きていると思います。一方、セイタカワダチソウ(キク科)はもともとそんなに強くはなく、在来のクズにも負けてしまうくらいで、セイタカアワダチソウが、日本中に広がったのは人間が自然との生活を見捨てたのも一因があるように思われると述べておられる方もいる。キク科が多い理由はもっと別の視点も加えて考えなくてはいけないと思う。でも、綺麗に咲いていますね。生物の多様性にどのように関わっているか知りませんが、自然の一隅にしっかりと生きています。遠く故郷を離れて。

 エフデギク エフデタンポポ コウリンタンポポ(キク科)