根開け

小樽市の裏山にて2012年3月18日撮影

3月17日の北海道新聞朝刊に笠 康三郎氏の緑と暮らしの記事が掲載されていました。その中の「根開け」という言葉が目に入りました。

「3月に入ると日差しがぐんぐん強まり、幹からの反射によって周りの雪が解ける根開けが始まりました。」
3月12日に記載したように裏山の木々の幹の周りもやはり雪が解けています。反射もあると思うのですが、木自身が暖まり雪が解けていると思うのです。
融雪剤が黒いのは日差しを反射せずに吸収することで雪を解かしていると思うのです。
春を感じさせてくれる木の幹の周りの雪が解ける現象に「根開け」という言葉があることを初めて氏の記事で知りました。
氏の造語でしょうか。手持ちの国語辞典にも季語秀句辞典にも根開けは掲載されていませんでした。春を感じる優しい美しい日本語と思います。
春の季語として根開けを使ってみたくなりました。そして裏山の根開けを撮って詠む句一句。

   「日をあびて 山の木々いま 根開けかな」 北 帰航(第144句) 

追記:2012年3月21日
根開けという言葉が気になり、検索。多くのサイトやブログで取り上げられていました。根回り穴ともいうようですが、根開けのほうがいいですね。
季語ともなっているようです。もちろん春のです。ただ、初春、仲春、晩春、三春のどれか不明。
一例として、小川あきら氏の「長野周辺の山歩きと山野草」のサイトの山歩きの雑学。