野付湾の打瀬船と朝日

野付湾の朝日は、陽が昇り始めてから飽きずに見ることができました。
常呂町栄浦から見たサロマ湖の夕日とは違った美しさがあります。どちらも好きな忘れられない風景です。
そして、ここ野付湾の打瀬船の美しさも忘れることはできません。
風がない時がこの打瀬船の時化です。風を、澪筋を、潮を、そしてアマモの分布状況を読み北海シマエビ(ホッカイエビ)を漁獲するのですね。
なんと藻にやさしい漁法でしょうか、北海シマエビにとって大事な生活の場であるアマモ場を保護しているのですね。
藻にやさしい分漁師の方は、自然を読む技術のむずかしさを体を持って会得しているのでしょう。
近代的な魚群探知機やGPSなどの機器そしてエンジン馬力を頼りに漁をする漁法とは違った一面があります。このような漁法は、自然を読む技術が基礎にあって初めて自然の恵みを得ることができるのでしょう。石油の高騰にも強い漁法です。
いつまでもこの美しい風物詩を残してほしいですね。
便利になることが本当に人間にとってよいのかどうか、いろいろな面で考えさせられます。
新聞、テレビから簡単にいろいろな加工された情報が何時でもどこでも簡単に入ってきます。これらの情報の聞き手は、自然を読む技術の気持ちでこれらの情報を正確に読み取る技術を会得することが必要なのでしょう。マスコミキャンペーン的な情報が多いように思います。
広木忠雄氏の写真集「トドワラと太陽の大地」(北海道新聞社刊)を観ながら野付・風蓮の美しさを思い出します。